(有)加藤建築設計工房-Gallery-店舗-KOUSOUAN

■KOUSOUAN

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凡例2.gif
※凡例は、クリックでご覧になれます。

1.gif蕎麦店舗を併設した住宅
2.gif2004年1月
3.gif長野県原村
4.gif369
5.gif木造W
6.gif地上2階
7.gif31
8.gif47
9.gif夫婦+子供1人

Story

計画地の中ほどに大きく育ったヤマザクラの木があったので、それを残すことを第一に計画を進めていった。ヤマザクラ.jpgしかしながら、原村の景観条例では隣地側は5メートル、前面道路側も5メートルのセットバックが要求されるために実は建築可能な場所は限られていた。しかも計画地は奥へ行けば行くほど狭くひし形になるため平面計画には苦労している。
オーナーが当初から抱いていた強いイメージはテューダー調のコテージのような造りで、壁が分厚い煉瓦造の建物であった。

そこで我々は、特注サイズの分厚い断熱パネルを使って壁厚さをもたせ、窓の周囲に深く陰影を付ける提案をした。

断熱パネル.jpg

さらに、意匠として付け柱と梁で黒く縁取りをして、その間を白く石膏で塗っていくことを提案して解決した。屋根はこれしかないと思うが、レッドシダーのシェイクを150束も荷揚げして屋根葺きが完成している。

工事が始まるととにかくよく雨が降っていたと記憶している。基礎工事は全工程雨の中だったといってもよいくらい、とにかく毎日よく雨が降り、膝上まで水が溜まっていた。北側の小川は濁流となって流れ込むので、基礎工事で出た土を土手のように積んで堤防を築いてある。

組み立て.jpg基礎が出来上がると、あとの工事は概ね順調に進んで冬前には完成した。

事務員さんまで借り出してみんなで塗装をやったことが今となっては思い出となっている。唯一冷や汗が出たのは最後に厨房機器を搬入した

ときのことで、気にもしていなかったステンレスのセンターテーブルがどうにも扉から入らないことだった。

一番気にしていた大きなそば釜は分解できたのでスムーズに搬入できたが、このテーブルだけは幅も高さもどうにもならなかった。今さら外壁を壊して搬入しなければならないのか、という最終手段が頭をよぎったとき、傍に居合わせた水道屋さんが気転を利かしてコロコロとサイコロを転がすようにしたらなぜか入った。その場に居た全員が胸を撫で下ろしてその日は終了した。

KOSOUAN外観.jpg
※画像は、クリックで大きく見られます。

もう一つ付け加えるなら、夜遅くまで残業していた建具職人さんの車が動かなくて帰れなかったことだろう。原因は軽油の凍結であった。原村恐るべし。