住宅
2006年2月
長野県諏訪郡原村
500坪
木造ラーメン+W
地上2階/地下/ロフト/ピット付き
29坪
63坪
夫婦
Story
初見での計画地の第一印象は、「この土地での冬の生活はかなり厳しいな」と感じた。なぜならそれは、晴れたら隣の土地の雪は消えて無くなるのに、ここだけは常に厚く雪が残っていたからで、それはそのまま日当たりの悪さを物語っていたからだ。唯一の救いは小川に南側が面していることだった。
土地について施主はこう語っている。
「小川に面していることが気に入って購入したのだが、その後冷静に土地を見ると日当たりの悪さばかりが目立ち、途中売り払ってしまうことも考えた。住宅メーカーをはじめ何箇所かに
依頼することも試みたが満足なプランは何れでも出来なかった、」と。
不安材料を抱えながらスタートした計画であったが、終わってしまえば見違えるように快適な終の棲家となり、施主夫婦の満面の笑顔と満足げな生活ぶりが印象に残る。
そんなこともあって最初は週末住宅のつもりで建てたのだが、あまりの快適さに千葉から竣工後直ぐに引っ越した経緯がある。
計画内容については計画地の中で一番高い位置に建物を据え、僅かに残った陽当たりを頼りに居住空間を上下に重ねることを提案し、それを計画地の高低差を利用したスキップフロアーで大きなワンルームにまとめることとした。
道路側(北側)の印象は、一見無愛想な表情を見せるが小川側(南面)は別人のような柔和な表情を見せる建物に仕上げた。通常LPGや設備機器が建物の意匠を邪魔するものだが、ここでは4面何れもがきれいに見えるようにすべてをきちんと格納した。

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